「コンテナ（建築）の特徴」

コンテナ建築とは？

コンテナ建築に使用されるコンテナは、貨物輸送など使用されるコンテナとは全くの別物です。建築で使用されるコンテナは、建築基準法に準拠した建築用のものになります。ただし、皆様のイメージ通り建築（設置）後にも移動が可能であったり、増築が簡単だったりといった特徴を持っています。

コンテナ建築の特徴とメリット

低コストで短工期

コンテナ建築は、従来の建築方法に比べてコストが抑えられることが大きなメリットです。構造体の施工は、基礎工事後に工場で加工されたコンテナを現場に運び込み積み重ねるだけです。現場では内装や外装の施工のみで済むため、全体の工期、現場での施工期間も大幅に短縮できます。現場での調整や手直しが少なく、作業をスムーズに進めることができるため、人件費を抑えることができます。また、コンテナは工場で大量生産されているため製造コストも比較的低くなります。

環境に優しい

コンテナは強固な鋼材で構造体が作られており、用途を変更する際は既存のコンテナを再利用しながらの改築が可能です。これにより、建設に必要な材料が少なく済むため、資源の使用量が削減されます。また建物が不要になった際でも、コンテナ自体がリサイクル可能な素材で作られているため、廃棄物の削減に貢献し環境への負荷を低減できます。

組み合わせや増築が簡単

コンテナはモジュール化されているため、組み合わせや配置により自由なデザインが可能です。例えば、3つのコンテナを組み合わせて、受付、執務室、商談スペースを持つ事務所を作ることができます。
また、使用を開始してからの増築も、コンテナ単位で追加するだけで済むため、空間の拡張を簡単かつスピーディーに行うことができます。

耐久性と安全性

建築基準法をクリアする鋼材を使っている建築専用のコンテナは、構造体が金属製であるため耐火性能があり、風や地震に対する耐久性も高く、耐震性、耐風性にも優れています。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行えば、長期的に使用することが可能です。

コンテナ建築のデメリット

断熱性能

コンテナは金属製で熱伝導率が高いため、外部の気温変化が内部に直接影響しやすく、夏は暑く、冬は寒くなりやすいというデメリットがあります。
このため窓やドア、外装の断熱性能の向上、断熱材の追加を行う必要がありますが、その分コストがかかります。

メンテナンスの必要性

コンテナは金属であるため錆びやすいという特性があります。そのため、定期的な点検や適切なメンテナンスが必要です。

コンテナ建築に適している建物

店舗

カフェやショップなどの店舗にもコンテナは適しています。短時間で建築が完了するため、開業までのスピードが速いです。また、移動が簡単なので、イベントやポップアップストアとしても利用できます。

事務所、オフィス

コンテナを利用したオフィスは、スタートアップ企業やクリエイティブな職場環境を求める企業に人気があります。モジュール化された構造のため、必要に応じて拡張やレイアウト変更が可能です。

倉庫

コンテナは倉庫としての利用にも適しています。比較的小規模な倉庫や農業用の倉庫として利用されることがあります。

まとめ

この記事では、コンテナ建築の特徴やメリット、どのような建物に適しているかについてお伝えさせていただきました。コンテナ建築は、コストパフォーマンスが高く、環境に優しい建築方法として注目されています。 柔軟なデザインや高い耐久性が魅力ですが、断熱性能やメンテナンスの問題も考慮する必要があります。メリットとデメリット、予算や工期などを含めて総合的に検討し、用途にあった建築方法を選択いただければと思います。

倉庫、事務所、店舗、工場の新築・リフォーム・改修をご検討している方は、ぜひこの記事を参考にしていただけますと幸いです。自社の想定している用途や土地にあった建築方法を知りたい、相談したいという方はプラザワークス（ハウジングプラザ）にお気軽にご相談ください！